研修報告

令和4年2月12日 京都市中京区多職種・市民合同研修会を開催いたしました

いまだにオミクロン株が猛威を振るう中、令和4年2月12日(土)14時からコロナは災害? ―明日もし自宅待機になっても、避難生活になっても、あなたは大丈夫ですか?―』をテーマに、京都市中京歯科医師会、中京薬剤師会、京都市中京区在宅医療・介護連携支援センター共催による中京区多職種・市民合同研修会をWEBで開催いたしました。

この研修会は当初から「災害」を大きなテーマに挙げており、コロナ禍において何が災害なのかを、実際に自宅療養者を訪問支援されているお二人の講師、京都市域京都府地域リハビリテーション支援センターの理学療法士 清水真弓さんと 渡辺西賀茂診療所の管理栄養士 松木さなえさんにお話いただきました。
まず最初の清水真弓さんより、リハビリテーションの視点から、新型コロナウイルス感染症の拡大を「災害」と捉えてみることで、避難を「隔離」と捉え、日頃から「自らの命は自らが守る」事を考えておくことで対応方法や備えることができることや、活動が制限されることによる「コロナフレイル」に焦点を当てて解説いただきました。
続いて松木さなえさんからは、災害時にも栄養の備えが大切で、食事のバランスが免疫を支えるので、主食、主菜、副菜を満遍なく摂取することや、具体的な備蓄食品、ローリングストック法についてご講演いただきました。
グループワークでは、「明日突然自宅待機になっても、避難所生活になってもあなたは大丈夫ですか。」をテーマに話し合い、講演の内容から備蓄やローリングストックの必要性を感じ、気付きにつながったといった意見が聞かれました。それぞれの専門職の立場から、後遺症に悩む方、デイケアが休みになった場合の食事提供、自粛で運動しにくくなった方などについてさまざまな対策や考えが発表されました。
人と人とのつながりがきれてしまっているのがコロナ社会の難しいところですが、アフターコロナを見据えた取り組みなどについてもいろいろと意見があり、いろいろな立場の方の意見を聞くことで、日々、高齢者を支える支援者として大変参考になることが多く勉強になったと思います。

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